音楽と祈りを求めて〜南米縦断5000キロの旅

歌手のkawoleです。ペルーからボリビア、アルゼンチン、ウルグアイを回ります。音楽を巡るお話も。

マテ茶とハーブ

まさかのトラブルでサルタでストップオーバーしています。

 

こちらに来て以来、すっかりはまってしまったアルゼンチンのマテ茶。

 

日常的にみんながポットとマテ茶器を持ってお茶を飲みながら公園でおしゃべりをしていたり、ギターを弾いていたりしてほんとに素敵すぎ!

 

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基本的に1つの茶器、1本のボンビージャで回し飲みなんですが、それが親近感を増すようです。

 

これまでの旅で、インディヘナのコミュニティの人たちがコカの葉をみんなでシェアリングしたり、煙草のパイプを回し飲みするのと同じように、連帯感を生むこと、その場のエネルギーを共有するカルチャーが根底にあるように感じます。

 

マテ茶では、基本的にセバドルと呼ばれる人が茶器にお湯を注いで次の人に回すことになっていて、飲み終わったらセバドルに茶器を渡し、セバドルがまたお湯を注いで次の人に茶器を回していきます。

 

茶葉になるイエルバ・マテにもいろんな好みがあり、ウルグアイでは枝を混ぜないsin paloという味わいの強いものが好まれるそうです。

 

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マテ茶セット。

さまざまなイエルバマテ、マテ茶器、ボンビージャ、お湯を入れるためのポット、bolso materoというマテ茶セットを入れるバッグも。ラウラ特製のメンブリージョのジャムクッキーは絶品でした。

 

マテ茶は苦みがあるので甘いものとの相性が抜群です。

 

アルゼンチン北部ではハーバルマテが増えていて、poleo(ペニーロイヤルミント)menta(ミント),cedron(レモンバーベナ),timilln(タイム)などを混ぜたものも売られています。

 

 

このハーバルマテにさらに蜂蜜なども加えて甘みを増すことも。でも茶葉をマテ茶器に入れたらお湯を注いでも絶対に混ぜてはいけません!笑

 

体調を整えるさまざまなハーブも売られていて、熱があるときや食後の消化を助けるもの、儀式的に使われるようなハーブまでさまざまなものをマテ茶に混ぜて飲む習慣は日本でもちょっと取り入れていきたいなあと思いました。

 

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ティルカラでは家の入り口に魔除けのハーブとしてrudaという香りの強いハーブが置かれ、インデアンミント、molleという香木の樹があちこちに生えていました。

 

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ruda

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インデアンミント

 

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molle

 

この木を見かけたら葉っぱをちぎって香りを嗅ぐとなんとも気分が和らぎます。深い森の香りがします。

 

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これはカレンデュラです。

日本ではオイルが知られていますがこちらでは花を食べるそう。苦みがあって美味しい。

 

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このような自然との共生のかたちは見習っていければなあと思いました。