音楽と祈りを求めて〜南米縦断5000キロの旅

歌手のkawoleです。ペルーからボリビア、アルゼンチン、ウルグアイを回ります。音楽を巡るお話も。

Copla

今回の旅でどうしても聴きたかった北アルゼンチン先住民族の音楽Copla。


Amaicha del valleはコプラとパチャママ信仰の聖地です。

 

 

生の音楽、大地に捧げる彼らの歌をどうしても聴きたかったので体当たり訪問のど根性で会いに行く。普段は普通の生活をしている彼らは最初は決して名乗らなかったし、訝しげだったのですが、しばらくすると、
「マテ茶でも飲む?」

これは成功の合図!

 


時間を取って話をしてもいいわという受け入れのサインです。

 

そしてたくさん話した後、夜18時に家に招待してもらえることになりました。
ワインとパンと果物を持って来るようにとのこと。
そしてこれが長老90歳のおばあちゃんコプレーラです。即興がたくさん混じっていました。

 

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彼女が叩いたのはわたしがこの旅で買ったカハ。

 

自分たちの歌を歌う前にまずあなたに歌ってもらいたい、カハを叩いて。といわれたので日本の歌を。何を歌ったと思いますか?大地を歌う日本の歌で思い出したのは「ふるさと」でした。買ったばかりのカハを叩きながら、ビダーラのリズムで歌う。

 

その後はもう、ひといきに友達で仲間、みんなマテ茶を飲みながらわたしの太鼓を使ってそれぞれの歌を歌ってくれました!パウリータはこの地方の先住民キルメスの末裔です。

 

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「わたしたちは魔女なのよ」

 

畑からサパシート(かぼちゃ)をもいで、山羊やにわとりやネコや犬がそこら中走り回り、織物を織る。そして土地と聖霊とともにある音楽。HOYHOYという言葉になる以前の歌も。

 

ポピュラーな音楽ではないけれど、こころの奥深くに刻まれたもの、風や土地や太陽と同じものなのよ、と言っていました。必ず読みなさいと言われたボリビアの本、Vivir bien/Buen vivirは帰ったら読みたい!

 

この旅で繰り返しあらわれるヒントは「共鳴」と「sacred re-meeting」
ペルー、ボリビア、アルゼンチンと、音楽を通じた不思議な巡り合わせで旅をして、出会う先住民族たちが口を揃えて言うのです。

 

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外に出ると大きな満月。


おもいがけず、下弦の月のときにティルカラで見つけたカハを、満月の夜のアマイチャでコプレーラたちと一緒に歌うことになるなんて思ってもみなかった。


Angelaが満月をみながら言う、
「これは約束ね、全てが完璧。」

やはり南米の魔術の力は限りない!

 

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