ブエノスアイレス
ロサリオからバスで4時間、最終目的地ブエノスアイレスに到着しました。
ペルーはリマ太平洋からブエノスアイレス大西洋までようやく横断!
感慨深いです。。
今回の南米の旅で、各地の先住民たちのローカルミュージックをつなぐという魔術の旅を指揮してくれた魔女、ミリアム・ガルシアともようやくブエノスアイレスで会うことができました。(なんと到着のバスターミナルRetiroまで迎えに来てくれた!)
滞在先のギチは音楽スタジオでサウンドエンジニアをしているので、コルドバから2人のミュージシャンがレコーディングの為にやって来ていてます。朝からチャカレラやサンバのリズムで楽しい!
娘のニーナ・マイ(彼女は夢で自分の名前は日本の舞だと言ったそう)は小さなコプレーラ。
ママのバルバラも有名な歌手で、ミリアムの教え子です。彼女もわたしがやってくると聞かされた前日の夢で、”日本から風がやってくる”のを見たそうです。
この旅でのお告げの深さはただものではないですね。。
今朝の世界の朝食は、ドゥルセ・デ・レチェ、自家製のシトラスジャムとクリームチーズ、パンパの蜂蜜、マテ茶と全粒粉と雑穀のパン。
アルゼンチンに入ってから悪魔の食べ物だらけ、
詳しいマテ茶の淹れ方もレクチャーしてもらいましたが、やはりここでもハーブを色々混ぜるのが流行ってます。
この習慣はクセになる&日本でも続けたいな〜
今夜はミリアム・ガルシアがやって来て、一緒にコプラを歌う予定です!
今朝も青空。
CCKコンサート ウーゴ・ファトルーソ
CentralCulturalKirchner
HugoFattoruso,
Orquesta Nacional de Música Argentina "Juan de Dios Filiberto"
クチ・レギサモンのオーケストラバージョン、バンドネオンとピアノにLautaroGrecoとEmilianoGrecoをフューチャーしたタンゴ、そして南米の至宝ウーゴとタンボールとオーケストラ、最高のコンサートでした〜贅沢。。
ギタリスト ギジェルモ・リソットの故郷ロサリオから
世界の朝ごはん
ロサリオ アルゼンチン。
ママが焼いてくれたタルタ・デ・ココとカフェ・コン・レチェです。
たっぷりのココナッツと間に詰まったドゥルセ・デ・レチェが美味しくて止まらなくなる悪魔のタルタ。レシピ持って帰ります〜!器はママが好きなブルーのシリーズから。
今朝のパパの選曲はなんとウーゴ・ファトルーソ21歳の時のバンド、LosShakers。
サウンドやスタイル、ファッションまでまるでウルグアイ版ビートルズで、ボートラに入っているイエロー・サブマリンのスペイン語バージョンとか最高!ウルグアイの音楽シーンはやっぱり面白いんだなぁ。1960年代のウーゴと現在のウーゴを聴き比べ。
朝からどのディスク聞くか選んでるパパが素敵です。ジャズをメインに面白かっこいい音楽が次々出てきて話が尽きませんでした。
実はわたしが滞在している家は、ギタリスト、ギジェルモ・リソットのロサリオの実家です!
ロサリオから世界の朝ごはん
ロサリオ。
こちらの定番の朝ごはんはmedialunaと呼ばれる「半分の月」の形をしたパンとcafe con leche(カフェオレ)です。
クロワッサンに見えますが食感はどっしりしていてサクサクした層ではなく、塩味と甘いのを選べます。ドイツからやってきたパンらしい。
コーヒーにはやっぱりagua con gas(炭酸水)がもれなく付いてきました〜これから後半のブエノスアイレスではカフェのメニューが面白そう。
ロサリオは大きな都市ですが、ゆったりしていて公園や緑が多く、パラナ川の河岸沿いにはビーチや魚市場、カフェ、レストラン、ヨットハーバーが並んでいて対岸のビクトリアを結ぶ橋は明石大橋みたいで、なんだか神戸に似てるような、、。
南米エッセンスが効いたヨーロッパといった雰囲気です。フィットネスクラブや、公園を走る人を見かけるのも都市ならでは、北アルゼンチンとは全く様相が変わりました。
パラナ川 ロサリオ
Amaicha del valleを出てTucmanでトランジット、夜行バスに12時間乗ってロサリオに着きました。
最終目的地ブエノスアイレスはすぐそこです。
目の前には数多くの歌に歌われ、リトラル音楽、カルロス・アギーレなど美しい音楽にゆかりのあるパラナ川。
そして現在、あるギタリストの家に滞在中。パパのDJがかっこよく素晴らしすぎて茫然、ママの料理も美味しくて体重が戻りそう。。
トゥクマンからロサリオまではChevallerバスで1197ペソとちょっと高め。所要時間12時間ですが、2階のsemicamaの座りごごちはまあまあで良い!とは言えないです笑
あと、むちゃくちゃ寒い!!ペルーなどは毛布が付いてましたがアルゼンチンはそんなツーリスティックなサービスもなく、みんな毛布を持参していたくらいなので夏でも防寒必須です。凍死するかと思った。
Copla
今回の旅でどうしても聴きたかった北アルゼンチン先住民族の音楽Copla。
Amaicha del valleはコプラとパチャママ信仰の聖地です。
生の音楽、大地に捧げる彼らの歌をどうしても聴きたかったので体当たり訪問のど根性で会いに行く。普段は普通の生活をしている彼らは最初は決して名乗らなかったし、訝しげだったのですが、しばらくすると、
「マテ茶でも飲む?」
これは成功の合図!
時間を取って話をしてもいいわという受け入れのサインです。
そしてたくさん話した後、夜18時に家に招待してもらえることになりました。
ワインとパンと果物を持って来るようにとのこと。
そしてこれが長老90歳のおばあちゃんコプレーラです。即興がたくさん混じっていました。
彼女が叩いたのはわたしがこの旅で買ったカハ。
自分たちの歌を歌う前にまずあなたに歌ってもらいたい、カハを叩いて。といわれたので日本の歌を。何を歌ったと思いますか?大地を歌う日本の歌で思い出したのは「ふるさと」でした。買ったばかりのカハを叩きながら、ビダーラのリズムで歌う。
その後はもう、ひといきに友達で仲間、みんなマテ茶を飲みながらわたしの太鼓を使ってそれぞれの歌を歌ってくれました!パウリータはこの地方の先住民キルメスの末裔です。
「わたしたちは魔女なのよ」
畑からサパシート(かぼちゃ)をもいで、山羊やにわとりやネコや犬がそこら中走り回り、織物を織る。そして土地と聖霊とともにある音楽。HOYHOYという言葉になる以前の歌も。
ポピュラーな音楽ではないけれど、こころの奥深くに刻まれたもの、風や土地や太陽と同じものなのよ、と言っていました。必ず読みなさいと言われたボリビアの本、Vivir bien/Buen vivirは帰ったら読みたい!
この旅で繰り返しあらわれるヒントは「共鳴」と「sacred re-meeting」
ペルー、ボリビア、アルゼンチンと、音楽を通じた不思議な巡り合わせで旅をして、出会う先住民族たちが口を揃えて言うのです。
外に出ると大きな満月。
おもいがけず、下弦の月のときにティルカラで見つけたカハを、満月の夜のアマイチャでコプレーラたちと一緒に歌うことになるなんて思ってもみなかった。
Angelaが満月をみながら言う、
「これは約束ね、全てが完璧。」
やはり南米の魔術の力は限りない!
en Amaicha del valle
dia33
満月。
コンドルが飛ぶのを見る!